2020年6月9日
| 募集中!6月20日(土)10時~
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脳・カラダ・顔を丸っと若返らせる
栄養&美容コーチ 榎戸なおみです。
先日、こんなご質問をいただきました。
「ファスティングでケトン体が使われると
体が臭くなると聞きましたが本当ですか?」
答え.
本当です!
ケトン体とは?
ケトン体とは簡単にいうと
脂肪を燃やして作り出されるエネルギーのことです。
糖質は腸で吸収され余剰分を
グリコーゲンというブドウ糖の集合体として
肝臓と筋肉に貯蔵。
血中の糖は2~3時間で使い終わるので
肝臓のグリコーゲンを分解して
グルコースに変え血糖を維持します。
ちなみに筋グリコーゲンは
もっぱら筋肉内のエネルギーとして使われます。
ところが肝グリコーゲンも
せいぜい18~24時間で使い終わってしまうから
その代わりにインスリンの働きで
脂肪として細胞に確保し始める。
いつまた飢餓状態になってもいいように
一度入ってきた栄養をそう簡単に手放さない
動物としての仕組みがあるのね。
ここへきても食事からの糖が入ってこない!
となるといよいよ脂肪を燃やし始めます。
脂肪の分解により肝臓で作られて、
血液中に放出されるアセトン、アセト酢酸、
β-ヒドロキシ酪酸のことをまとめてケトン体といいます。
血液中では脂肪酸のように
運搬用のタンパク質の船を必要とせず
直接血液に乗って各細胞に届けられる。
また、脂肪酸は直接脳関門を通過できないけど
ケトン体は通過してエネルギー源となる。
ちなみに。
Ⅰ型糖尿病の患者がファスティングに
注意が必要なのはインスリンが枯渇しているから
グルコースの代替品であるケトン体が
血中に出てアシドーシス(酸性血症)
になるのを促進してしまう可能性があるから。
低血糖が強い人もファスティングNGです。
ファスティングで体臭が出る理由
さて、
ファスティングで体臭がクサイ!
問題ですが。
周りの人が気づくほどのこともあるみたい。
匂いがでる段取りはこう。
まず、糖質を制限すると
タンパク質と共に脂肪が燃やされる。
↓
ファスティング中で代謝が落ちた体では
TCAというエネルギー産生回路の回る
スピードが遅くなる。
↓
すると、分解された脂肪酸が
飽和して血中に溢れてくる
↓
脂肪酸は臭いから汗や毛穴から脂臭さが漂う。
↓
続いて代謝が落ちるということは
酸素不足になってミトコンドリアが
働かなくなってくるということなので
解糖系という酸素が要らない状態で
エネルギーを作ることになり乳酸が発生。
↓
乳酸はアンモニアと一緒に血中にでるから
それが汗となってアンモニア臭が漂う。
↓
更に最終的に脂肪酸がケトン体になると
このケトン体そのものが臭い!
血中に溢れてくるとオシッコや毛穴、
息や汗から臭いが漂う・・・
とまぁ簡単に説明すると
こんなことが起きるから臭くなることが
あるみたいですよ(笑)
ファスティングすることの本来の意味
ダイエットの手段として有名な
ファスティングですが本来の目的は別にあります。
ファスティングは断食でケトン体を
エネルギーとして使うようにすることです。
そうすることで余分に溜め込んだ脂肪を
燃やすことが出来るのでいつしか
ダイエット目的にされるようになりましたが、
本来は胃腸や小胞体、ミトコンドリアを
一時お休みさせタンパク質の不良在庫を
一掃セールしたり臓器や細胞の
機能を向上させることが目的なのですね。
◆まとめ
一時的に臭くなっても
その後はスッキリ快適な生活が待っている!
と思ってシートでフキフキしながら乗り切りましょう。
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